210: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/20(土) 11:07:44.78 ID:otGQSIH90
ξ;゚听)ξ「核………」
「そんな………」
サイ大尉の言葉に、ツンを初め何人かの士官が信じられないといった面持ちで呻き声を上げる。
_
(#゚∀゚)「……っざけやがって」
(;-д- )「………」
そしてそれは、ミルナ中尉やジョルジュにも共通した表情だった。
('A`)「………中尉、一応聞きますがこの知らせは」
(;゚д- )「今初めて知った。知っていればラインフェルト大佐が黙っているはずがない。
おそらく俺たちがベルリン市に突入した後に入った情報だな」
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(#゚∀゚)「あのクソッタレのアル中国家め!したり顔の国家元首様共々脳みその代わりにウォッカでも詰め込んでるんじゃねえだろうな!?
他所の国だからって好き勝手やりやがる!!」
ジョルジュはやり場のない怒りを拳に込め、机に叩きつける。置かれていたボールペンや定規が撥ね、カタリと音を立てた。
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(#゚∀゚)「深海棲艦との戦争中に人間同士で争ってる場合かよ!!本気で何考えてやがんだあいつら!!」
(=゚ω゚)ノ「欧州の失陥は艦娘戦力に乏しいロシアにとって死活問題に直結するよぅ、先日アメリカや日本と防共協定を結んだ矢先にこれほど思い切った動きを見せているのは、それだけ彼らにとってこの“危機”が深刻である証拠だよぅ。
僕は、彼らの立場も理解するよぅ。国際協調も必要だけれど、“ロシア”という広大な土地に住まう国民を守るためには時に独善的とも取れる判断に走りざるを得ないこともあるよぅ」
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(;゚∀゚)「……っ」
イヨウ中佐は、淡々とそう述べながら一心に地図を見つめ続ける。咎めるでも同情するでもない、平坦な声にかえってジョルジュは気圧されているようだった。
(=゚ω゚)ノ「“国家間に真の友人はいない”───シャルル=ド=ゴールの言葉だよぅ。
ロシアとドイツは別に友人じゃない、ただの“共通の敵を持つ国家同士”だよぅ。正式には同盟すら結んでいないんだよぅ。
その共通の敵が、自分たちの国のすぐ傍で圧倒的な内地浸透能力を手に入れつつあるという現状で、“ただの他国”に配慮しろってのが無理な話だよぅ」
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