('A`)はベルリンの雨に打たれるようです
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148: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/15(月) 02:37:40.22 ID:LXRvfH1A0





2011年10月、ソロモンアイランズ領ガダルカナル島近海で、オーストラリア海軍によって深海棲艦の【ヒト型】が初めて確認される。太平洋上で奴等と人類の本格的な「戦争」が始まってから、おおよそ二ヶ月が経過していた。

記録に残っている限りでは、彼らが遭遇したのは今日重巡リ級と呼ばれる存在2隻。何故文頭のような注釈が着くのかというと、報告到達から17分後に遭遇部隊は全艦船が通信途絶となり、交戦した敵艦隊の全容が判明しなかったためだ。

この重巡リ級の出現を皮切りに世界中の海洋で【ヒト型】が確認されるようになり、私たち人類は日本、アメリカ、イギリス、ロシアの4ヶ国を除いて一時的に世界規模で制海権を喪失した。全保有艦艇の95%が撃沈されたオーストラリア、空母遼寧を失った中国を筆頭に、文字通り海軍が「全滅」した国も決して少なくない。

《回避成功!車体運動に未だ支障なし!!》

ξ;゚听)ξ「とにかく砲撃は当て続けて! Feuer!!」

《Jawohl!! Feuer!!》

何故、これほどヒト型が人類を一方的に駆逐できたのか?

理由は当然幾つもある。単なる“潜水”だけなら戦艦や空母でも可能で、海とあればどこにでも出現することができる神出鬼没性。

イージス艦の薄い装甲など容易く粉砕する火力。

時として私たちの裏をかくこともある高い知力。

人間程度しかない大きさ故と、未だに正体が解析できていない特殊な電磁波の影響が相まってミサイルによるロックオンが不可能という技術的な事情。

主立ったものを数え上げていくだけでもこれだけのものが上げられる。

『ッ、ッッ!!』

《よし、直撃弾!!射線がぶれてます、ル級砲撃動作解除!!》

ξ#゚听)ξ「続けて撃て!! Feuer!!」

だけど、これらを備えた上でヒト型の最も厄介な点を述べるとすれば。

『…………』

《………ル級未だ健在》

ξ;゚听)ξ「……ほんっと、いやになるくらいタフねあんたたちって」

間違いなくそれは、戦艦と同等の【耐久力】だ。



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