95: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:05:03.56 ID:6an8YmUi0
ヴィネットはいつも通りにベッドの上で壁にもたれかかるようにして座り、編みかけのマフラーを手に取った。
私はローテーブルを借りている。
「ごめんね、付き合ってもらっちゃって」
「いいのよ。私もこういうの、嫌いじゃないわ……ふわぁ」
腰を落ち着けると安心したせいか、あくびが出てしまった。
「やっぱり今日は帰る?」
「いやいや、大丈夫。宿題もはかどるし」
私はそう言って物理学の教科書を手に取って見せる。
「そう? そう言ってもらえると、こっちも助かるわ」
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