90: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:01:19.97 ID:6an8YmUi0
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「それにしても、自分の操作するキャラの後姿が見えるって言うのは不思議ねぇ」
私は拡大するショッピングモールの駐車場をダイナマイトで爆破していると、
勢い余って街を火の海にしてしまい、ゲームオーバーになった。
「あっ、やられちゃった。もう、あんたもこのサタニキア様の使い魔なら、しゃんとしなさい!」
「そういうのはやってるとすぐ慣れるよ。視界が拡張されただけだ。目が飛び出して宙を漂ってる感じ」
「不気味すぎるわ……悪魔でもそんなやついないわよ。
でも、こういうのを昔からやっていると、他人の気持ちに敏感になりそうね」
「どうだろうね。キャラは操作できちゃうし、自分として認識するのが自然になると思うよ」
「でも、キャラが痛そうな目に遭ってたら、かわいそうって思うじゃない」
ガヴリールが、同じ議題で再度会議を開く前にコーヒーを飲むときのように、はぁ、とため息をついた。
「相手の気持ちになる、ねぇ。一体何なんだろうね」
「それこそ、天使のあんたが詳しくなくてどうするのよ」
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