69: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 00:48:54.71 ID:6an8YmUi0
「ちょ、なんか危ない眼をしてるわよ、あんた」
ガヴリールは両手であごを支えるようにしてテーブルに両肘をつき、
うっとりとした眼差しで蝋燭を見つめている。
これは逆効果だった……?
でも、確かに火は見入らせる力がある。
「これは引き込まれるな……。お前も、家で蝋燭立てて儀式とかしないの?」
「悪魔は儀式を催される側よ!
なんで私が人間どもに菓子折り持って出向くみたいな真似をしなくちゃいけないのよ!」
ガヴリールは席を立ち、カーテンを閉めた。
彼女の家のカーテンは遮光性の高い上等なカーテンで、昼間でもカーテンを閉めると時間がわからなくなる。
朝日が差し込まないから朝起きられないのだろうか。
これも文明の弊害かもしれない。
255Res/196.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20