サターニャ「サタニキア百科事典」
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65: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 00:46:50.07 ID:6an8YmUi0




私の尊大な態度は、その実は虚勢なのではないか、という勘違いも、

自らと違う構造を持つ生き物たちに埋没して過ごしているうちに、

わずかに真実味を持ち始めたようにも思えてしまう。

夏休みの宿題を慌てて間に合わせたのも、赤点の回避に努めたのも、

弱みを見せまいとする、最低限の抵抗だったのかもしれない。

彼らの執念的といえるほどの現実性の前に、私は大悪魔だという言葉は、

GPSを搭載した飛行機の航路に浮かぶ雲くらいの効力しか持たないようにも思えてくる。





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