サターニャ「サタニキア百科事典」
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198: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 02:02:42.13 ID:6an8YmUi0




コンビニに向かう道でも店内にも警官らしき人物は見当たらなかったが、

彼女によると立ち読みしているおじさんが私服警官なのだという。

一見して漫画雑誌に夢中になっているようだが、それも罠なのだろうか。

それにしても、警察も随分暇なのね……平和で結構。

私はなるべく自然に、今日は休講なんてラッキーね、なんてわざわざ聞こえるように話しながら、

おじさんの視界に入らないように買い物を済ませた。


「怪しまれなくてよかったわね」

「何が?」

「あの私服警官よ。私の変装スキルもなかなかのものね」

「あれはただの暇なおじさんだろ」

「はぁ?」

「というか、万が一警察に見つかっても悪くて注意されるくらいで、停学なんてならん」


私は手に持っていた買い物袋を黙ってガヴリールにぶつけた。






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