103: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:09:51.39 ID:6an8YmUi0
「だから、複雑に折れ曲がった、同じDNAの周りをぐるっと一周しながら眺めるのが一生とも言えるかもしれないわね。
まあ人間の話だから、悪魔はわからないけど」
「ふーん、それじゃあ、生まれたときから資質は決まってるってわけなの? 報われない話ね」
「ああ、環境で転写や翻訳も変わるし、DNA自体も加工されることがあるらしいの。
本に付箋を貼るような加工、シトシンの5位のメチル化とかね。
だから、全く変化がないってわけでもないらしいのよ」
「そうなの。やっぱり成長はするのね」
「サターニャの運動が得意なのも、ご先祖様ががんばって体を鍛えた成果かもしれないわね」
「やけに詳しいじゃない。魔界で研究所でも持てるんじゃない?」
「そうかな。それもいいかも」
「何か作りたいものでもあるの?」
「ips細胞っていうのがあってね……というのは、冗談だけど。好きなものは詳しく知りたくなるものよ」
「好きなものかぁ」
私は何だろうか……メロンパン?
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