17:☆
2017/05/04(木) 15:41:08.07 ID:FqZqfZI4o
〜〜〜〜〜〜中庭
バタン!
最原「うっ……」ドサッ
最原(くそっ……外に出るのすら精一杯だ…)
最原(…そろそろ日が落ちるな。誰の目にも留まらないよう気を付けないと……)
真宮寺「…おや、最原クン」
最原「うっ…真宮寺くん」
最原(彼は前から不思議な人だったけれど…ライトを浴びた今、どんなことになるか…)
真宮寺「『うっ…』はこちらのセリフなんだけどナ。正直一日の終わりに見るものじゃないからネ、キミ」
真宮寺「でも…こんなにも皆に嫌われているのに、それでも図々しくうろつき続けるキミには…正直興味が湧くネ」
真宮寺「とても…興味がある」
最原(い、嫌な予感しかしない…)
真宮寺「キミが知っているか分からないけれど、古来より山の神は女神として伝えられてきた」
真宮寺「その中でもある地域では醜女として扱っていてネ、その神は他の女はおろか、美しい物が山に入ることを嫌うんだ」
真宮寺「だからその山には猪や蛇蝎なんかの蟲しか居付かず、住民は嫉妬を買わないよう顔の醜い魚を捧げたりしていた…」
真宮寺「士農工商の下に穢多非人が置かれたように、神も下を見ることで精神の安寧を得ようとするなんて…面白いよネ?」
真宮寺「そういう点では…キミはこの閉鎖された蠱毒にはピッタリの供物という見方もあるかもネ」
最原(…供物か……確かに、そうかもしれないな…)
最原(みんなを助けるために、モノクマに捧げられる、生贄……)
真宮寺「…ハァ…せっかく話してあげてるというのに、無反応は傷つくネ…」
最原「あっ……ご、ごめん!」
真宮寺「じゃあ、話題を変えようか。今度は中国におけるシャーマニズムの話なんだけど」
真宮寺「タンキーと呼ばれる彼らは、自らの身体を傷つけることでトランス状態に入り、神をその身に降ろすんだ」
真宮寺「…夜長さんじゃないけど、キミにも神様は降りてくれるのかナ……興味は無いかい?」
最原(……結局、こうなるのか…)
グリッ!
最原「―――ッ!」
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