西住みほ「シン・ボコラ 〜 君の名は進撃のボコ。」
1- 20
152:名無しNIPPER[saga]
2017/06/16(金) 19:44:21.75 ID:CdT4syJ+0
ボコ (そんな……オイラは間に合わなかった?)

ボコ (大洗の皆は? 戦車道の仲間は?)

ボコ (お別れすら言えなかった……)

久子 「あんたぁ!」

ボコ (あれは麻子の婆ちゃん!)

ボコ (大洗に住んでるだと? 引っ越したのか?)

ボコ (改めて見ると人間の図体って小せえなあ)

久子 「どの面下げて現れたんだい?」

ボコ 「え?」

ボコ (そっか、麻子の婆ちゃんはオイラが人間食わないことを知らないんだ)

ボコ 「オゥ、オゥ、オゥ言ってくれるじゃねえか」

ボコ 「オイラは何もやってねえぜ」

ボコ 「オイラがこの姿でここに現れたのは今日が初めてだ」

久子 「実際この目で見るまでは半信半疑だったけど本当に喋るんだね。そんなことより……」

久子 「3ヶ月前にここをメチャクチャにしといて今更しらばっくれる気かい!?」

ボコ (3ヶ月前?)

久子 「あれから生き残った人間は皆、本土に避難したよ」

久子 「私は被災者の一時帰宅許可が出た時に遺族として本土からここに来て……帰りの船に乗らずに姿を晦ましたのさ」

久子 「それからは誰もいないスーパーやコンビニで缶詰やらペットボトルやらを拝借して暮らしてる」

久子 「悪いことだとは思ってるさ。只せめてここで孫娘を弔いながら最期を迎えたいんだよ。子供にも孫にも先立たれた天涯孤独の年寄りの最後の我儘さ」

ボコ (麻子が死んだ!?)


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
357Res/224.36 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice