【艦これ】北方のとある鎮守府の話・改
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266: ◆PhE6LVcl/M[sage]
2017/08/18(金) 15:09:11.45 ID:O0lu4QgL0

部屋の中心部にいるそれを見て、私は言葉を失ってしまった。

話によれば、それは彼らの実験の賜物であるらしいが、私にはとてもそうは見えない。

そもそも、それは生物と呼ぶべきか、あるいは単なる物体と呼ぶべきか。酷く全体が砕けちったゼリーのようであり、それでいて時折思い出したかのようにピクリピクリとその口角を上げるのだから、気味が悪いといったらありゃしない。

なんだこれは、と尋ねる私を、旧友しげしげと、それこそ不思議な未知の物質を見るかのように眺めていた。そして、こともなげにこう言った。




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