176:名無しNIPPER[saga]
2017/09/08(金) 03:26:03.73 ID:srSD36GM0
「うっ……あぁ、分かったよ。ほら、やればいいんだろ」
哀願する様に私が言うと、仕方ないなとばかりにプロデューサーさんも小指を差し出しました。
あまり乗り気で無いのに受けてくれるのは、さっきの約束を誓った手前、断り難いからでしょう。
でも、それでいいんです。そうでなくては困ります。
さっきのだけで終わってしまうと、それではただの口約束程度にしかならない。
証拠も無く、後で何とでも訂正できる様な中身の無い取り決め。
それじゃあ駄目です。そんな軽々しい絆なんて、私は望んでなんかいない。
私が求めるのはもっと強固な……どんな障害があろうとも断ち切れない様な、強靭な繋がり。
だからこそ、これは第一段階。
プロデューサーさんを私の傍に縫い止める為の楔となるのです。
そして私は差し出されたプロデューサーさんの小指に自分の小指を絡めていく。
その後はギュッと力を入れ、解けてしまわない様に結びつきました。
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