138:名無しNIPPER[saga]
2017/07/17(月) 14:27:59.65 ID:E9baXYTG0
「みんな卯月の事を心配してるの。私や私のプロデューサー……未央や未央のプロデューサーだってそう思ってる」
「……」
「それだけは、忘れないでね」
それだけを言うと、今度こそ凛ちゃんは立ち去っていった。
一人残った私は目の前にある殺風景な通路の壁を見つつ、考える。
私は果たして、無理をしているかという事を。
凛ちゃんは私が分かっていない、無理をしているという風に言った。
けど、そんな事は絶対に無い。私はただ、自分にできる事をやっているだけ。
頑張って、頑張って……自分の仕事をこなしているだけに過ぎないんです。
「そうだよ……私は、頑張ってるだけだから」
私は立ち上がると、凛ちゃんと同じ様に楽屋に戻ろうとして歩き出す。
楽屋に戻れば二人からまた何かを言われるかもしれないけど、構いません。
だって、二人が何を言おうと……私の体調は万全なんですから。
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