228:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/28(金) 22:43:17.07 ID:xchiMuX50
広々としたホールに二人のライダーの雄叫びが反響する。
ナイトはトリックベントをベントインし、数によるアビスの撹乱を試みる。
アビスは強化された脚力を生かし、縦横無尽にナイトの分身達の間を
かいくぐってはアビスクローとアビスバイザーによる二重砲火による
力押しの肉弾戦で分身達を相手取り、ナイト本体へと肉薄していく。
作り出されたナイトの分身は本体を合わせて6体。
対してアビスは召喚獣アビスハンマーを加えてたったの二人。
いかにアビスがナイトよりも上の戦闘力を誇るとは言え、四人分の
戦力差を相手取るのは至難の業だった。
しかし
今まで自分達が倒してきたミラーモンスターの中には、その全力を
見せる事なく散ったモンスターもいるという事をナイトは失念していた。
「アビスハンマー!潜れ!」
「ッシャアアアアアアアアア!!!」
満の契約獣の片割れであるアビスハンマーは水中、土中を問わずに時速
125kmの高速移動が可能なモンスターだった。
そして、ミラーモンスターにとってコンクリートなど普通の地面と
大差ない程度の違いでしかない。
「なにっ!」
一瞬のうちに姿を消したアビスハンマーに動揺を隠せなかったナイトは
まだ分身が無事である内に、本体を庇うように一ヶ所に集中する。
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