196:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:30:16.69 ID:L6BVEgLS0
「ウゴオオオオオオオオオ!!!!」
「ぐはぁっ!」
王蛇にタックルを仕掛け、ベノサーベルを吹き飛ばす。
まるでダンプカーに追突された人間のように宙を舞う王蛇の落下地点に
メタルゲラスはすかさず走り込む。
「ブモオオオオオオオオオオ!!!!」
身体がバラバラになりそうな衝撃を堪えて立ち上がろうとした王蛇の
頭を掴んだメタルゲラスは、そのまま近くにあった駐車場を支える巨大な
コンクリートの柱に無我夢中になって王蛇の頭を叩き付け始めた。
「がっ!ごっ!うっ、がっ!」
「フゴオオオオオ!ゴオオオオオオ!!」
メタルゲラスは、王蛇の首の骨が砕けてブラブラと揺れているにも
拘わらず、一向にその執拗な攻撃の手を緩める事はなかった
「もういいよ。メタルゲラス」
ようやく落ち着きを取り戻したメタルゲラスは、荒い息を吐きながら
ぐったりと動かなくなった王蛇の死体を取り落とした。
充分すぎる成果に満足そうな笑みを浮かべたタイガは、最後のトドメを
さすためにカードからファイナルベントを取り出した。
「仲村君の死は決して無駄じゃなかった。彼は嫌な奴だったけどね」
心の中で香川の教えを反芻した東條は、浅倉の凶行によって犠牲になる
多数を救うための少数の犠牲となったかつての仲間に鎮魂を捧げた。
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