189:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:26:56.28 ID:L6BVEgLS0
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体力、精神力、そしてカード。自分達とは対照的に全てが万全の状態の
王蛇が次に何を仕掛けてくるか不明である以上、王蛇の攻撃圏内に
留まるのは自殺行為に等しい。
「散って!」
「strike vent!」
咄嗟に叫んだ満の声に反応した仲村は近くにあった車の後ろに身を隠す。
対照的に満はストライクベントを呼び出し、懸命に仲村から自分へと
浅倉へと注意を惹き付けようとしたが...
「余計な事をするな!」
「Adbent!」
アドベントによって召喚された契約獣、ベノスネーカーがそれを阻む。
それどころかミラーモンスターさえ切り裂くアビスクローの水撃を全部
受けながら、ベノスネーカーは一向にピンピンしている。
(くそ!このモンスターもあれか...上級モンスターってやつか)
それを理解した満は、迷わず撤退を選んだ。
しかし、ベノスネーカーは、地上に上がる通路に陣取って、アビスの
逃げ道をふさぎ、鎌首をもたげいつでも毒液を発射できるように構えた。
ベノスネーカーにしてみれば、眼前に居るのはいつもの餌でしかない為、
必然的に今までの経験則に従った行動を取るのは当然だった。
相手が疲れるまで適当に相手をして、相手が万策尽きた時点で捕食する。
即ち、持久戦である。
アビソドンでなければ、ベノスネーカーには対抗できない。
しかし、もうアビソドンは呼び出せない。
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