【忍殺】マッポーの世をニンジャが走るpart.21【安価】-SS速報VIP

【忍殺】マッポーの世をニンジャが走るpart.21【安価】

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99:リターン・オブ・ドラゴンフライ ◆D8Rwi80caUI5[saga]
2017/05/02(火) 10:45:42.23 ID:aN32ljB1o
　
「あまりそういう話はしないでよ恥ずかしい」

「いいじゃないか竜胆、減るもんじゃない」

「そういう問題じゃなくてね？」

「・・・あの、もしかしてピアニストの竜胆さん？」

「あら、私の事をご存じなのですね。ありがとうございます」

「ああやっぱり、以前パーティーで貴女の演奏を聴いて以来ファンになってしまって」

冬子さんは竜胆と握手をして盛り上がっている

（パーティーねぇ

　やっぱ、どっかいいとこのお嬢さんなのか？）

そう考えつつ視線を隣に動かす
猪里竜胆、アイアンリングの妹だ。ちなみに兄アイアンリングの本名は武尊だ
背が高く燕尾服を着ているが、その体つきは女特有のものである。胸は無いけどな
そうやってジロジロ見ていると目が合った

「今失礼な事考えてませんでした？」

「べっつに～？」

「本当に？　冬子さん、この人いい加減だから今からでも別の人に頼んだ方が良いですよ」

「おいおい、依頼人に適当なこと吹き込まんでくれよ」

「もう話は終ったのでしょう？」

「ええ、依頼を受けてもらいました」

「じゃあ、場所を移しませんか？

　年も近いようだし、きっと友達になれると思うの」

「は、はい、喜んで！」

そうして２人は連れ立って店を出ていった
それを見送るとメモした情報を反芻しながら、このヤマにどこから手を付けるかを考える

「ん」

「・・・なんだよ？」

いきなり差し出されたアイアンリングの手と顔を交互に見やる

「溜まってるツケを払ってもらおうか。前金貰ったんだろ？」

俺は苦虫を噛み潰しながら封筒に手を突っ込んだ

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