【安価】探偵剣士「一目惚れをしたら冒険が始まった」
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435: ◆YwfwH67PRHMh[saga]
2017/11/27(月) 15:30:06.25 ID:t9r16lAw0
「お疲れさん…と、とりあえず一服するか」

男は巻きタバコに火を付ける。
見張り台から町の外を見渡し、遠くの方に魔物の群れがちっと見えるなぁなんて考えながら、一度吸い込んだ煙を吐き出した。

「ふぅ…ん?」

魔物が見えた反対側に視線をやった途端に彼は異変に気付く。

「な、なんだ!?あの大軍は!」

大軍、その言葉通り、いやそれ以上かもしれない。
子供だけでなく大人も多くがまだ寝静まっているような朝早くに、明らかに良識を持っていない柄の人間達がこの町に向かってきていた。

言わずもがな例の襲撃だが、その規模は今までと比べ物にならない。

「くそ、やべえ!他の二人はまだかよ!三人とも帰らせるんじゃなかった。早く鐘を……」

しかし、鐘が響くことはなかった。

「が、はぁ……!そん…な…矢が…!あん…な……遠く………がら……」

男は無念にも危険を住人や滞在者に知らせることもできないまま、息絶えた。





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