72:名無しNIPPER[saga]
2017/05/02(火) 22:38:03.00 ID:sbfG14SkO
テイマー「……金貸しの野郎……足元見やがって……俺だって金さえあれば……もっと上手く商売やって……」ぶつぶつ
女神「あの小汚いオッサンですね」
普者「えぇ……可愛い女の子とか贅沢は言わないから、せめて同世代が……」
女神「勇者補正があれば、快活で強くて目鼻立ちがくっきりした褐色肌の美少女やらが仲間になったでしょうが……まあ、補正なしならこんなものでは?」
普者「つらい……」
女神「人生そんなものです。さて、さっそくコンタクトを取りましょう」ぱたぱた…
テイマー「なんだよ……何の用だよ……」
女神「しけた面の中年、あなたにはテイマーの才能があります。魔王討伐のため、私たちと共に来なさい」
普者「態度!」
テイマー「何言ってんだ、この生物……」
女神「もちろんタダとは言いませんよ。貴方の一日の収入は1Gにも満たないですよね? 私たちとの冒険は多少は危険ですからプレミアムで1G上乗せして、それから諸々の雑費を引いて節目ごとに10Gで雇わせていただきます。悪くないでしょう?」
普者「(や、やすっ!?)」
テイマー「バカにしてんのか……はっ……俺はこんな虫モドキにまでバカにされるような存在かね」
女神「やれやれ、貴方みたいに学もなく若者のように肉体労働もあまりできない生産性の低い人間に払う金額としては充分過ぎるでしょう」
普者「(本当に失礼だよね……)」
テイマー「俺が好きでこういう生活してると思ってんのかよ……魔王とか意味分からんし……」
女神「貴方、インフォーマルな金貸しに雪だるま式に膨らんだ利子の支払いを求められていますよね? 貴方の代わりに私がボロ屋と、不要な私財を全て売り払って精算しておきました」
テイマー「何をバカな……」
女神「目で見るのが早いでしょう。さっさと行きますよ」
テイマー「なんなんだよ、一体……」
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