50:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 14:48:11.26 ID:etYeWR6yO
女神「裁定についてお話しましょう」
普者「サイテイ? 人の嫌がることをするとか?」
女神「最低なのは貴方の知能です。……裁定とは、リスクを負うことなく利鞘を稼ぐことですよ」
普者「りざや?」
女神「マージンともいいますね。たとえばふーくんの住む街で1つ12Gでレンガを売ってるとします。一方、すぐ隣の町では全く同じレンガが5Gで売ってるとします。ふーくんはどちらで買いますか?」
普者「僕はレンガを買わないけど…….」
女神「例え話をしてるんですよ! 想像力の欠乏が著しいですね! もう少し知識や創作に触れたらいかがです!?」
普者「ご、ごめん…………えーと、もちろん5Gで買うよ。安いからね……1つ5Gなんて高過ぎて有り得ないけど……」
女神「ええ。多くの人もそうするでしょう。ふーくんはお馬鹿ですが、世の中にはお馬鹿でない人が多いですからね。中にはレンガを5Gで大量に買って、隣町で11Gで売り付ける人たちが出てくるでしょう」
普者「11G? 12Gじゃなくて?」
女神「12Gでもいいですが、11Gなら、隣町の皆さんは安い11Gで買うでしょう?」
普者「なるほど」
女神「この転売で簡単に6Gを稼げるわけです。ぼろい商売でしょう?」
普者「そうだね……」
女神「そんな簡単にお金儲けができるなら、みんな真似をして同じことを始めます。そうすると、結局ふーくんの街と隣町のレンガの値段は一緒になってしまいます」
普者「ぼろい商売はないということ?」
女神「その通り。理論上は『フリーランチは存在しない』のです」
普者「必ず儲かるとか言う人は嘘つきってことだね……」
女神「ふーくんもしっかり働いたりリスクをとったりして美味しい有料ランチを食べてください」
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