3:名無しNIPPER[saga]
2017/04/16(日) 22:09:25.67 ID:g0AoWmylO
女神「じゃあ、そういう事なので」
勇者「え?」
女神「魔王を倒してくださいね」ぐっ
勇者「無理でしょッ!?」
女神「なんでですか?」
勇者「さっきの話聞いた後に魔王倒してとか無茶振り過ぎだよ!」
女神「そんなの私に言われましても」
勇者「あなた女神でしょ!?」
女神「女神だからって何でも出来ると思わないでください。 消し飛ばしますよ?」
勇者「えぇ……」
女神「一応、勇者に選ばれたことで身体能力はかなり上がってますしいけますよ」
勇者「本当に……?」
女神「ただ都合の良い展開が無くなるだけですよ。よく分からないけど初めから仲間がみんな貴方のことが大好きになるとか、戦闘不能でも助けが入って助かるとか、いきなり剣の才能や魔法の才能が開花なんてドラマチックなことがなくなるだけです」
普者「むしろ今までの勇者はそんなに楽だったの……?」
女神「とにかく、サクッとお願いします」
勇者「じゃあ補正とやらも付けてよ……」
女神「無理です」
勇者「どうして……」
女神「私も貴方に意地悪をしたい訳では無いんですよ。何故か貴方には勇者補正がかからないんです」
勇者「それって女神様の力不足とかじゃ……?」
女神「は?」ぎろっ
勇者「ごめんなさい!」
女神「そうですね、この際ですから勇者と言う肩書も剥奪しておきましょう」
勇者「何で!?」
女神「補正が無い勇者なんてクリームの入ってないシュークリームみたいなものですから」
勇者「えぇ……」
女神「こんなダシのとり終わった鶏ガラみたいな存在を勇者って名乗らせたら恥ですしね」
勇者「ひ、ひどい……じゃあ何と名乗れば……?」
女神「そうですねぇ、勇ましくないので『普者』とかどうでしょう?」
勇者「ふしゃ?なんだかダサい名前ですね…」
女神「じゃあ『凡人』で」
普者「僕は普者です……」
女神「決まりですね」
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