94:名無しNIPPER[saga]
2017/04/17(月) 19:40:35.24 ID:Rhsuo0T60
『私ね。告白されちゃったのよ。』
95:名無しNIPPER[sage]
2017/04/17(月) 19:41:08.39 ID:Rhsuo0T60
「なんやえりち今日はテンション高いなぁ。」
んふふ。わかっちゃうかしら。
私お昼休みに後輩から告白されたのよね。
96:名無しNIPPER[sage]
2017/04/17(月) 19:41:36.29 ID:Rhsuo0T60
でも、他人に好意を向けられて嫌な人なんていないわ。
自信がつくし、単純に嬉しい。
あの子には申し訳ないけれど、上手く断れたと思う。
97:名無しNIPPER[sage]
2017/04/17(月) 19:42:02.36 ID:Rhsuo0T60
しかし、私ってそんなに魅力的かしら?
いや、でも、告白されたってことはね。
この学校に来てからもう何回か経験しているし。
98:名無しNIPPER[sage]
2017/04/17(月) 19:42:31.19 ID:Rhsuo0T60
やり場のないこの気持ち。隣にはいつもの彼女。
「希。」
きりりとした表情で呼びかける。声のトーンもいつもより低く。
99:名無しNIPPER[sage]
2017/04/17(月) 19:43:02.70 ID:Rhsuo0T60
反応した希。そのブレザーに手をかけ、そのまま手を下に滑らせる。
ゆっくりと。相手の体をなぞるように。確かめるように。
一歩前に踏み出して彼女の視界を埋める。
100:名無しNIPPER[sage]
2017/04/17(月) 19:43:31.39 ID:Rhsuo0T60
照れてる照れてる。
わざと小さな声でささやきかける。
「私ね。告白されちゃったのよ。」
101:名無しNIPPER[sage]
2017/04/17(月) 19:43:58.10 ID:Rhsuo0T60
数秒黙った彼女はなんでもないといった風にこちらを見上げる。
ピシャリと手を叩かれる。
「ま、えりちはモテるからなぁ。忙しくて付き合うことはできないとかでええと思うよ。」
102:名無しNIPPER[sage]
2017/04/17(月) 19:44:30.74 ID:Rhsuo0T60
そんな真面目に答えてほしいわけじゃないのに。
ちょっとだけショック。
落ち込んだ反動で、距離を取り、顔が見えないように横に並ぶ。
103:名無しNIPPER[sage]
2017/04/17(月) 19:44:59.62 ID:Rhsuo0T60
「うち、先に屋上行ってるね。」
ああ、うん。行ってらっしゃい。
さっさと希を送り出す。
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