333:名無しNIPPER[sage]
2017/05/05(金) 21:23:48.48 ID:keDVCmA20
「どのくらい進んだん?」
唐突に声をかけられて体が跳ねる。
吊り橋効果?心臓が少し高鳴る。
334:名無しNIPPER[sage]
2017/05/05(金) 21:24:16.75 ID:keDVCmA20
私の肩から生えた頭がニヤついているのがわかる。
これほど至近距離にいると彼女の方を向くこともできない。
鼻の先を横目で見るくらい。まつ毛が長い。
335:名無しNIPPER[sage]
2017/05/05(金) 21:24:42.98 ID:keDVCmA20
「近いって、もう。」
精一杯の反抗。なぜかはっきり喋れない。
固まっている私を気にも留めないで、原稿を手に取る彼女。
336:名無しNIPPER[sage]
2017/05/05(金) 21:25:08.38 ID:keDVCmA20
ふーん、うーむ、と唸る声が聞こえる。ちゃんと考えているのかしら。
「ええんやない?」
随分と短い感想なのね。
337:名無しNIPPER[sage]
2017/05/05(金) 21:26:08.03 ID:keDVCmA20
「希。仕上げるから向こう行ってて。」
思ってもいないのに突き放すような言葉が出る。
彼女が私の肩に手を置いて停止する。
338:名無しNIPPER[sage]
2017/05/05(金) 21:26:43.35 ID:keDVCmA20
ちゅっ。耳元で音がなる。キスされたわけじゃない。
見れば、彼女がにんまり笑う。
彼女の唇を見つめてしまう。少し厚めの唇。気持ち良さそう。
339:名無しNIPPER[sage]
2017/05/05(金) 21:27:10.52 ID:keDVCmA20
席に着いた彼女がこちらを見てまた笑顔を送る。
自分でも理由はわからないのに、スッと目線を下げて、顔を隠す。
彼女を意識しているみたいで嫌だから、すぐに顔を隠していた右手を下ろす。
340:名無しNIPPER[sage]
2017/05/05(金) 21:28:02.04 ID:keDVCmA20
終わり
341:名無しNIPPER[sage]
2017/05/06(土) 21:49:05.49 ID:oBZED0uhO
青春だなぁ
342:名無しNIPPER[sage]
2017/05/06(土) 23:08:24.80 ID:rK5He1hk0
思った通りに書けないので少し間を挟みます。一応HTML化はしません。
343:名無しNIPPER[sage]
2017/05/07(日) 11:02:36.56 ID:7TJnnDgAo
待ってます
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