328:名無しNIPPER[sage]
2017/05/04(木) 21:53:05.56 ID:gn5FMjDk0
終わり
329:名無しNIPPER[sage]
2017/05/04(木) 23:45:28.11 ID:UFazimrN0
いい ……
330:名無しNIPPER[saga]
2017/05/05(金) 21:21:57.79 ID:keDVCmA20
『原稿』
331:名無しNIPPER[saga]
2017/05/05(金) 21:22:43.85 ID:keDVCmA20
生徒会の仕事と言っても、学校の行事の準備や先生の手伝いがほとんど。
今やっているのは体育祭の挨拶で発表するスピーチ作り。
おきまりの文句を並べればいいようでいて、なかなか浮かばない。
332:名無しNIPPER[saga]
2017/05/05(金) 21:23:16.19 ID:keDVCmA20
頬杖をつきながら彼女を傍観する。見慣れた姿。
考えるふりをしているだけで頭の中は真っ白。
彼女は私の視線に気づいたのか大袈裟な動作でいちいちリアクションをとっている。
333:名無しNIPPER[sage]
2017/05/05(金) 21:23:48.48 ID:keDVCmA20
「どのくらい進んだん?」
唐突に声をかけられて体が跳ねる。
吊り橋効果?心臓が少し高鳴る。
334:名無しNIPPER[sage]
2017/05/05(金) 21:24:16.75 ID:keDVCmA20
私の肩から生えた頭がニヤついているのがわかる。
これほど至近距離にいると彼女の方を向くこともできない。
鼻の先を横目で見るくらい。まつ毛が長い。
335:名無しNIPPER[sage]
2017/05/05(金) 21:24:42.98 ID:keDVCmA20
「近いって、もう。」
精一杯の反抗。なぜかはっきり喋れない。
固まっている私を気にも留めないで、原稿を手に取る彼女。
336:名無しNIPPER[sage]
2017/05/05(金) 21:25:08.38 ID:keDVCmA20
ふーん、うーむ、と唸る声が聞こえる。ちゃんと考えているのかしら。
「ええんやない?」
随分と短い感想なのね。
337:名無しNIPPER[sage]
2017/05/05(金) 21:26:08.03 ID:keDVCmA20
「希。仕上げるから向こう行ってて。」
思ってもいないのに突き放すような言葉が出る。
彼女が私の肩に手を置いて停止する。
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