173:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 13:01:30.03 ID:aS5AcdE80
「はーい。十分休憩。水分補給忘れないでね。あと体を冷やしちゃダメよ。」
キリのいいところで体を休める。みんなうだうだ言いながらもいい顔してる。
肩で大きく息をしながらスポーツドリンクに手を伸ばす。
174:名無しNIPPER[sage]
2017/04/23(日) 13:02:05.18 ID:aS5AcdE80
一直線にこちらに向かってくる人影。
隣に体を投げ出し、座り込む彼女。
息も絶え絶えで苦しそう。
175:名無しNIPPER[sage]
2017/04/23(日) 13:02:46.43 ID:aS5AcdE80
余裕のない呼吸。はぁはぁと熱っぽい吐息にどきりとする。
汗で張り付いた髪。しっとりとした腕。
彼女の体温が汗の気化した湿気とともに伝わってくる。
176:名無しNIPPER[sage]
2017/04/23(日) 13:03:26.32 ID:aS5AcdE80
スポーツドリンクを彼女のひたいにあてがう。
何も言わないが、翡翠の目が感謝を伝えてくれる。
彼女も自前のドリンクを手に持つ。
177:名無しNIPPER[sage]
2017/04/23(日) 13:04:44.42 ID:aS5AcdE80
遅れてありがとうの言葉。
彼女はタオルを取り出して、顔、首、わき、胸、腹を拭く。
タオルが彼女の体を撫でるのをじっと見る。
178:名無しNIPPER[sage]
2017/04/23(日) 13:05:19.36 ID:aS5AcdE80
「そんなにじろじろ見ないで。なんだか恥ずかしいやん。」
弾かれたようにドリンクを飲む。
「別に減るもんじゃないでしょ。それに希っていい体してるから、見てたっていいじゃない。」
179:名無しNIPPER[sage]
2017/04/23(日) 13:05:59.12 ID:aS5AcdE80
と思ったらタオルを投げつけてきた。
顔でしっかりキャッチ。痛くはないけど心臓に悪いのよね。
「すけべ会長。」
180:名無しNIPPER[sage]
2017/04/23(日) 13:06:42.27 ID:aS5AcdE80
背を向けられたのをいいことにタオルの匂いをちょっとかぐ。
湿っているだけね。
あと少ししたら私も行こう。
181:名無しNIPPER[sage]
2017/04/23(日) 13:07:21.29 ID:aS5AcdE80
すぐそこで放心状態のにこにタオルを投げる。
びくっとなる小さな体。ちょっと悪いことしたわね。
でも、友達のタオルを大事そうにずっと握っていたら不審じゃない?
182:名無しNIPPER[sage]
2017/04/23(日) 13:08:09.06 ID:aS5AcdE80
終わり
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