99:名無しNIPPER[saga]
2017/05/09(火) 19:59:10.90 ID:wgnqeKgI0
人として半端者の提督は、艦娘の扱いも半端だった。
それは指揮が下手くそってことじゃない。
しっかりと引き際をわきまえているし、勝負に出た時は必ず勝利を収める。
今まで見てきた多くの提督の采配よりも確実で、どうしてこんな辺鄙な鎮守府に配属されたのか理解できなかったほど、聡明で頼もしい。
じゃあ何が半端だったかというと、この提督は聡明すぎるがため、艦娘を「兵器」か「人間」かはたまた「艦娘」か、どう扱っていいのかわからず思い悩んでいた。
その考えが艦娘の扱いが半端だったというわけ。
今ならよくわかる。この提督は「人間」が苦手。それだから姿形が人間の「艦娘」に不信感を持っていた。でも艦娘を「兵器」として扱うのは良心が苛まれると。こう考えていたはず。
今までの提督とはまるで違った。どの人も艦娘を、兵器ならば兵器とし、人間ならば人間として扱っていたのに、そんな事に思い悩んでる人間は初めてだった。
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