76:名無しNIPPER
2017/04/27(木) 22:25:57.17 ID:Ugt8L+Ki0
私はあの日以来大井さんのお尻を執拗に追い回している。
朝のランニングはやめて、シーグラス探しに熱を注いでいるということ。
どうしても探す場所は同じだから、シーグラスの先輩である大井さんを差し置いて前に出ることは言語道断だ。
従って大井さんの後ろを追う。致し方ないのだ。
手紙にはその行為は迷惑だからついて回るなと書いてあり、それと今夜浜辺に来てくださいとも書いてあった。
私はふらふらと椅子に座わる。なんだかお風呂上がりでのぼせたみたいだ。
そして確認の為、もう一度手紙の内容を見る。同じ内容だった。私は声ならぬ声を上げ足ををばたばたした。
なるほど実ったのか成就したみたいだ。大井さんにしてはなんて大胆なんだ。
もっとこう、お洒落なレストランに私を呼びつけて、指輪を入れたシャンパンを運ばせるなんて計画を練っていると思ってた。
珍しく私は化粧をしようと思った。自室に着くなり服を脱ぎ捨ててまず禊のため風呂に入る。いつもより丁寧に髪の毛を洗い、いつぶりかのトリートメントを丹念に塗りたくる。
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