489: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/06/02(土) 06:51:31.81 ID:n943p0E7O
何度揺すっても、目を覚ます事は無くて。
それでもずっと、笑顔は崩れないままで。
遺体に縋り付いて、私は嗚咽を漏らすばかりでした。
次第に冷たくなる体温が、夢の終わりを告げて。
やがて意識も、いつの間にか混濁してしまっていて。
特捜部が私達を確保した時。
私は意識も無く遺体に縋り付いていたと後で知りました。
こうして私達の幸せは、終戦と共に呆気なく終わりを告げました。
未来も希望も、何もかも唐突に奪われて。
この日彼は死に。
その後、ある真実に辿り着くのでした。
私はどうしようもなく、残酷であると言う真実へと。
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