446: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/04/24(火) 23:13:44.10 ID:N/tx/y3kO
“ジュン……愛しているわ………。”
不意に、彼の肩にしなだれかかる腕。
病的なまでに白い肌が絡み付き、首筋の吐息が掛かる。
それに振り向けば、真っ白な瞳が彼を射抜いていた。
彼自身の手でとどめを刺した、かつての恋人だったもの。
共に戦った者、看取った者。そして彼の手で殺した者。
一つ彼の前を死が通り抜けるたび、また一つ、その世界に彼を襲う骸は増えて行く。
“ジュン……。”
そこに、一際哀しげな声が響く。
彼女は唯一現実世界の生者であり、彼にとっての唯一の希望でもあった。
だがその世界の彼女は、涙をこぼしながら、こう呟く。
“うそつき。”
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