387: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/02/20(火) 06:44:30.43 ID:UQb2c9ARO
「今日はありがとう。青葉ちゃん、またね!」
「うん!気をつけてねー。」
山城ちゃんを見送って駅を出ると、ちょうど見慣れた車が駅前に停まっていました。
迎えに行くって言ってくれてたもんね…ん?あれ、珍しい組み合わせだ。
「ガサじゃん、どうしたの?」
「ふふー、提督が出るとこに鉢合わせたんだ!じゃあ一緒に行きますってね!」
「そう言う事さ。さて、寒いし帰るか。」
「迎えありがとね、ジュン……じゃなかった司令官!!コンビニ寄ってもらってもいいですか!?」
「ふふふ…上官をうっかり呼び捨てする関係……衣笠、見ちゃいました!」
「もう!怒るよー?」
「あはは。まぁまぁ、衣笠の前ぐらいならいいだろ。」
後部座席から私をからかって、ガサは楽しそうに笑っていました。
彼もまた、それを見て微笑んでいて。
二人とも辛すぎる過去を背負ってるけど、今はこうして笑えてる。
まだ戦いに生きる私達だけど、一たび陸に戻ればこんな風に笑い合える恋人がいて、仲間がいて。
これが当たり前になるように生きなきゃ。どこにでもあるこんな日々を、守って行かなきゃね。
そんな事を思った、冬の日の夕暮れの事でした。
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