334: ◆FlW2v5zETA[saga]
2018/01/26(金) 06:34:55.11 ID:BIem1TAHO
「………ほんとに…叔父さんなの?」
目の前の現実は、拒絶反応を起こす心すら容赦無くこじ開けて来ました。
折しも、ガサの母親の件からそう経っていない時期。
故に私の中で、その事実は確固たるものとして突き刺さったのです。
照準を合わせていた手が、ガタガタと震えているのが解りました。
仲間はまだ爆煙に巻かれていたり、他の敵に集中している状態。
艤装は…いや、叔父さんはその爆煙の中で、私に近付いてきていた。
「殺してくれ」と、私に助けを求めるように。
「……!?マ、り……にゲ、ろ……。
……ギガああ!?アアっ!?が!」
「叔父さん!?」
直後、頭を抱えて彼は苦しみ出しました。
それは何かを押さえ付けようとするかのような悶絶で…。
その時。
『ごっ……!!』
私の視界は拳で覆われ。
殴り飛ばされた衝撃と共に、意識が暗転したのでした。
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