272: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/12/08(金) 12:09:15.08 ID:aqnBp5IgO
その後も色々な所を見て、他愛も無い話をしたものです。
それで最後、一番楽しみにしていたオオカミのコーナーに向かったのでした。
「………かわいすぎる。」
語彙力が轟沈しました。
もふもふ…ああ、天使がいる…。
「ふふ、顔が溶けてるぞ?」
「あんなかわいいの見たらだめだよー。私、イヌ科が一番好きだもん。」
「お、顔かじってるな。何だあれ?」
「あれはね、オオカミの愛情表現ってやつだよ。ああやって顔全体甘噛みするの。」
「へー、なるほどな。」
「あー。」
「口開けてどうした?」
「かじられる?」
「はは、俺たちじゃホラーになるよ。」
こんなバカなやり取りが、本当に幸せです。
一眼の中身は着々と増えて、そこには動物たちだけじゃなく、彼の写真もたくさん。
どれも大切な思い出になるけど、それでもやっぱりこの瞬間には勝てないや。
ふふ…オオカミ、実物見るとやっぱり愛情深い生き物だなぁ。
今日はそこまで人もいないね…じゃあ、これぐらいならいいかな。
「えいっ。」
「……ふふ。」
こっそりとじゃなく、敢えて彼にバレるように手を繋いで。
優しく微笑んで、手を握り返してくれました。
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