269: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/12/08(金) 12:03:41.69 ID:aqnBp5IgO
待ちに待った今日が来ました。
起きたら携帯に連絡が来てて、それは到着予定の報せ。
その時間に合わせて準備して、今か今かと車が来るのを待っています。
あ!来た!
「おかえり!」
「ただいま。待たせたね。」
助手席に乗り込めば、ずっと会いたかった人の横顔。
疲れも取れたのか顔色も良くなっていて、胸を撫で下ろしたものでした。
「温泉どうだった?」
「良いところだったよ、教えてくれてありがとう。
でもいざ休んでみると、案外疲れてたってわかるな。お陰様で体調が段違いだよ。」
「ふふ、自覚無いだろうけどいつも頑張ってるもん。」
熱さを表に出す事は無いけれど、彼の指揮や作戦は、常に艦娘の負荷と勝率のバランスを考え抜いたものでした。
如何に無駄な犠牲や疲弊を出さずに敵を倒すか、そこが前提にあるのは皆感じていて。
例え人としては近寄り難くても、それが彼が支持を集めていた理由。
感情に問題を抱えていた頃からそれは変わらなくて、そこには彼の本質的な優しさがある。
でも、いつも無自覚にそこまで考えてると、やっぱり疲れちゃうよね。
良いガス抜きになってくれたなら、温泉を教えた甲斐もあるってものです。
今日のデートは、そんなに遠くには行きません。
ふたりでいられる事が、何より大切ですから。それが青葉からのお願いでした。
…それに最後に、行きたい場所もありますし。
艦娘になって1年半ぐらいになりますが、実はこの街で行った事がない所もあって。
今日はまずはそこに行ってみる事にしました。
ふふー、そこはですね…動物園です!
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