雪ノ下「Twitterを始めたのだけれど」
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108:カマクラ ◆2TFCMwLdkopd[sage]
2017/04/11(火) 23:32:11.26 ID:a7CPFq9v0
ーーーモール内カフェにてーーー

陽乃「ふーん、成りすましねぇ…」

雪乃「姉さんは部外者なのだから、本来話す必要も無かったのだけれど…」

陽乃「カタイこと言わなーい。あーんな面白そうな現場に出くわしちゃったら、何があったか聞くまでかえれないじゃない♪」

雪乃「はぁ…これだからタチが悪いのよ…」

陽乃「まーでも、本人かどうか確証もないのに誘われてホイホイついて行くなんて、その子の自業自得だとおねーさんは思うなぁ」

八幡「その言い分は確かに正しいかもしれないですけど、こっちも依頼されてやってるんですよ」

陽乃「奉仕部での活動…ね。今回も比企谷君『が』頑張ってるんだね、かっこいいー♪」

雪乃「……姉さん、そろそろ帰って貰えるかしら」

陽乃「なんでぇー?楽しくお喋りしてるだけじゃない」

由比ヶ浜「ひっ、ヒッキーは、いつだって頑張ってくれてますっ!」

八幡「由比ヶ浜…」

陽乃「別に人助けを否定するつもりは無いよー、でもさ、これってホントに助けが必要な事なのかな?」

由比ヶ浜「そんな…他の人に成りすますなんて、絶対ダメだと思いますっ!」

陽乃「ガハマちゃん達が躍起になる事じゃないと思うんだ、お姉さんは。そーいうのは警察に任せるか、教師に言うべきでしょ」

由比ヶ浜「それは…」

陽乃「SNSなんて、架空の人物像をいくらでも作り上げられるもの、それを鵜呑みにしちゃう方にも責任はあるって事よ。それがどんな結果を招いたとしても、信じてしまった側にも責任はあるの」

雪ノ下「…ッ!!被害にあった子の気持ちがわからないの!?」

陽乃「逆に聞くけど、雪乃ちゃんはわかるの?、現実でも人を信じた事のない雪乃ちゃんに。ネット上の文字列を純粋に信じてしまう子の気持ちは…

パリンッ…

由比ヶ浜「ゆ、ゆきのん!」

雪乃「…ッ…、帰って…姉さん…」

店員「お客様、お怪我はありませんでしたか?、すぐに破片を片付けますのでこちらの席へ…」

陽乃「…あーあ、シラけちゃった、つまんないのー…それじゃ、おねーさん、帰るね。」

八幡「…あの、」

陽乃「んー、何?比企谷くん」

八幡「雪ノ下は、奉仕部部長としてよくやってくれてる…と思います。俺たちの事も、その…頼ってくれてるし」

由比ヶ浜「…そっ、そうですよ!アタシゆきのんに助けられてばっかりで…!」

陽乃「…ふーん、それが比企谷君達の言う『信頼』、なんだ?」

八幡「………ッ」

ーその時俺の脳裏に浮かんでいたのは、前に陽乃さんが口にした言葉だったー

「あれは信頼とかじゃないの、もっとひどい何か」

そう言った時の陽乃さんの表情は深く、何処までも仄暗く、救われる事のない人を哀れむような、嘲笑うような笑みを含んでいたのを鮮明に覚えている

今俺の目の前にいるこの人は、同じ目をしている、あの時とーー


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