【まほいく安価】プフレ「魔王は倒さなければならない」【魔法少女育成計画restart】
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571:名無しNIPPER
2017/12/27(水) 17:55:16.83 ID:5OrfVsdS0
第一章 魂の奪い合い(1)
第一章 魂の奪い合い
【一】

「お、俺を殺しに来た!?」

 鍵はしたはずだ。だから、インターフォンに応えなければ、何事もなくこの場を終えられるはず。窓がないビジネスホテルのような個室で、天崎飛鳥あまさき あすかは一歩二歩後ずさりをした後、数回深呼吸をした。

 ただインターフォンが鳴っただけだ。それなのに、扉と枠の僅かな隙間や鍵穴から、飛鳥を襲わんとする意思が漏れ出て向かってくるように感じて、さらに後ろに下がった。
 だがそれも仕方ない。部屋に置かれたジェラルミンケースの中に、殺害予告にも似た招待状が入っていたのだから。

“あなた様は、殺し合いの館へ招待されました。どうか大金を手にするため、殺しを行って下さい。
 あなた方は一つずつ、他人の魂を持っております。魂からは他人の記憶を感じられる。仲間にも、敵にも容易になり得るでしょう。
 魂を制した者が、このゲームを制します”

 窓もなく、照明もどこか薄暗い。暗さは簡単に不安に変換される。その上、自分の意志でこんな所に来た記憶はなかった。自室のPCの前で寝落ちしていたはずなのだが、なぜこんな所にいるのか分からないし、かといって部屋から出て散策しようとも思えない。
 あまつさえ、伸び切っていたはずの髪がモデルよろしく整えられ、ジャージだったはずの服装が、いつの間にか白いワイシャツに黒のパンツに着替えさせられているのだ。

「何!?」

 カチャリと音がする。

 鍵はした。それだけは、PCゲームに溺れる引き籠りたる飛鳥は習慣的にしていた。だから間違いない。それなのに、鍵を壊したような音もなく、インターフォンを鳴らしたであろう何者かに扉を開かれてしまったのだ。


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