勇者「集え!我らアリアハン高校野球部!」
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538:名無しNIPPER[saga]
2017/12/09(土) 23:03:02.88 ID:GqlK6Y2QO
ヤドヤ「残念だが限界だ」

勇者「限界って……もう投げられなくなるのか?」

ヤドヤ「少なくともあの魔球はな。疲れでフォームがバラバラ。そして何より握力がなくなっている」

勇者「確かにさっきとは違う球だった。でもそんなに投げてないぞ」

ヤドヤ「それだけ握力を消耗するんだろ。元々体力もなさそうだし」

魔法使い「えい!」ピュッ

ヤドヤ「棒球なら俺でも対応できる」ブン

キィン

アンパイア「ファール」

勇者「まさかわざとカットしてんのか?」

ヤドヤ「いい時間稼ぎになるもんでね」

勇者「なんのことだ?」

ヤドヤ「ただいつまでもやってたら、今度はあいつが潰れちゃうな」

勇者「よくわかんねえけど、ファウルで粘って魔法使いを消耗させる作戦か?」

ヤドヤ「警笛鳴らしてやってんの。あれはすでに棒球だ。あんなの投げてりゃ他のやつに打たれる」

勇者「三振は厳しいってだけだろ。打たれても守備陣がいる」

ヤドヤ「もうそんな次元の話じゃないんだよ」

勇者「なに?」

魔法使い「えい!」ピュッ

ヤドヤ「……」ブン

カキィン



実況『打ったー!大きい!大きい!』



勇者「い!?」



実況『入るか入るか……切れましたファウル。しかし惜しい当たりでした』


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