521:名無しNIPPER[saga]
2017/12/05(火) 23:27:04.06 ID:iDIvFp9mO
───イケメンインズ控室
夢爺「こんなところまで……なんのつもりだ」
ヤドヤ「いいから」
大烏「俺たち歩くのもしんどいんだぜ……」
夢爺「大体次はお前の打順だろう。こんなところで油を売っていて」
ヤドヤ「黙ってこの中に入れ」パカッ
夢爺「なんだこれは」
ヤドヤ「怪我人用の酸素カプセル。うちのチームの持ち物だ」
スライム「さんそかぷせる?」
ヤドヤ「この中で眠ってりゃ怪我も多少は回復する。4つあるから丁度定員だ」
一角兎「俺たちが使っていいのか?」
ヤドヤ「おお。滅多に使うことなかったから、こいつもしばらくぶりのお客だ。嬉しいねえ」
夢爺「……」
ヤドヤ「勘違いするなよ。お前らがいないと試合が中止になって困る。それだけ」
夢爺「……なぜ俺も連れてきた?」
ヤドヤ「怪我してんのが見え見えなんだよ。クソみたいな球しか投げないし、バットは振らないし、守備しないし、走塁はてんで遅いし」
夢爺「……お前には言われたくなかったな」
一角兎「そうだったんですか?」
大烏「全然わからなかった……」
夢爺「言うほどのものじゃない」
ヤドヤ「いーや。あのままじゃ打たれるどころか試合中にぶっ倒れていただろうね」
夢爺「……」
ヤドヤ「本当は一晩寝りゃ完全回復といったところだが、そんなに待ってくれる人はいない」
夢爺「当然だ。次の攻撃を終えたらすぐ守備につく。寝ている暇はない」
ヤドヤ「40分。そんだけ寝てりゃこの試合くらいは乗り越えられる」
夢爺「40分?俺たちの一回の攻撃がそんなにかかるはずがない。誰もあのピッチャーを打てていないんだぞ」
ヤドヤ「いいから寝てろ。40分だぞ。経ったら熟睡してても叩き起こすからな」
大烏「助かる……」
一角兎「お先に……」スヤァ
スライム「ありがてえ……ありがてえ」
夢爺「……」
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