262:名無しNIPPER[saga]
2017/05/28(日) 22:54:44.04 ID:qbBonSPCO
魔法使い「え?え?なんで?何があったの?」
武闘家「どういう魂胆だ?」
僧侶「脱走した戦士を見て思った。ああ、俺もこうすればよかったのだな、と」
戦士「え?俺?」
僧侶「野球への未練は残ったままだった。それを親父に伝えた。しかし答えは変わらなかった。そこで強行手段に出たというわけだ」
武闘家「家を出たのか?」
僧侶「そうするしかなかったからな」
勇者「おいおい。気持ちは嬉しいけど、お前の人生まで背負えないぜ俺たち」
僧侶「わはは。どうにでもなるだろう。勘当されたわけでも破門されたわけでもない。ただの家出だ」
魔法使い「だからって……」
盗賊「なんか……お前の思惑とは大分違うが、うまくいったみたいだな」
武闘家「……」
僧侶「それにこれは外を見るいい機会でもある。俺はこれまでずっと寺を継ぐものだと思っていた。それしか選択肢のない狭い世界にいたんだ」
魔法使い「え?他の選択肢も考えているの?」
僧侶「わはは。面白いではないか。一度の人生を楽しむこと。見聞を広げることで悟りの道も開けるというものだ」
勇者「結局寺での道を一番に考えてんじゃねえか。やっぱり坊主が天職に見えるぜ」
僧侶「わはは。というわけで行くところがない。誰か居候させてくれ」
勇者「お前もか……」
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