勇者「スライムですら倒すのに6ターンかかるおれって」
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92:名無しNIPPER[saga]
2017/05/02(火) 21:51:03.80 ID:UwlPUDdeO
〜砂漠近くの森〜

勇者「結局最後まで何も起こりませんでしたね。」

侍「ええ、拍子抜けするくらい平和でしたね。」

勇者「ますますあの集団の意図が読めません。やはり金銭目当ての強盗なんでしょうか?」

角娘「それは違う」

侍「?…、何か知っているのですか、角娘さん。」

角娘「たぶん」

侍「小さなことでもいいです。知っていることを教えてください。」

角娘「あいつらは、私欲で金銭を奪ったりしない。もっと別の目的のはず」

勇者「詳しいのですね…。」

角娘「うん。仲間だったから。」

侍「!?…、ということはあの者達は…、」

角娘「私のいた教団の使徒」

勇者「使徒…?」

角娘「教団には信仰している神がいて、その教義に従ってる。それで自分達のことを神の使徒っていう。」

勇者「なるほど…。では別の目的とはなんでしょうか…?ますます藪のなかですね。」

角娘「それはわかってる」

侍「本当ですか。では教えてください!」

角娘「言えない。」

勇者「言えない…、とは?」

侍「む、それは感心しませんね。何故言えないのです?」

角娘「理由は話せない。でも、信じてほしい。」

侍「話せないのに、信じろとはムシがよすぎると思いませんか?それに私達は、仲間ですよ。もっと信用してくれても良いではないですか。」

勇者「まあまあ、角娘さんには角娘さんの事情があるんでしょう。」

侍「勇者さんは人が良すぎるんですよ?こういうことは信頼に関わるんですから。」

角娘「仲間になったのは魔法使いに言われたからで、信頼も信用もしたつもりはない。」

侍「…」ギリッ

勇者「…。」

侍「ふざけないでください!!何が言われたから、だ!!そんな思いだったなんて、私は失望しました!!この…、薄情者ッ!」

勇者「落ち着いてください。二人とも…。」ワタワタ

侍「もう知りません!!私はあちらで魔物狩りをしてきます?では!!」スタスタ

角娘「…。」

勇者「何があろうと貴女は僕達の仲間ですよ。」

角娘「知らない…。」

勇者「女侍さんを手伝ってきます。」スタスタ

角娘「…………………………………………。」











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