電池君「俺ガイルssにガハマ出したらどうなるか分かってるよな?」
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◇ナイトAXIA=ID:29254705&221135
[saga]
2018/05/28(月) 18:40:23.63 ID:e5YlkvGeO
ハーメルンを荒らして追放された恐怖公G(https://www.pixiv.net/member.php?id=31537192)がPixivに書き込んだお話の冒頭部分
―修学旅行・三日目―
竹林の道に、ぽつり、ぽつりと、灯篭が灯る。
数歩ごとの間隔をあけて、ぼんやりとした白い明かりが青々とした竹を照らし出す。夕日が沈み、月が昇ると淡い光が周囲を包んだ。
もし、優しさというものを可視化できるのであれば、こういうものではないだろうか?
今日、ここで一人の少年が好きな少女に愛の告白をする。
言わば、俺が優しいと感じたこの場はその少年戸部の為に用意された舞台。
この状況を作り上げる為に、誰もが嘘をついた。
海老名さんを呼び出したのは由比ガ浜。たぶん適当なことを言ってここに来るようにしたのだろう。
告白をする戸部を草木の茂みに隠れ面白半分に見ている大岡と大和。そしてこの告白の全てを知りながら誰かに頼ろうとする葉山。
さらに戸部の告白を面白そうだから引き受けようと言ったアホの子由比ガ浜と最初は断りながらも由比ガ浜に説得?されて引き受けた雪ノ下。
告白をされるのを嫌がり暗号みたいな言い方で阻止するように俺に依頼した海老名さん。
もう一度言おう。この状況を作り上げる為に誰もが嘘をついたのだ。
ただその中で嘘を吐かなかった雪ノ下はいつもよりいくぶんか冷めた、無表情。
竹林の道の最奥で俺達は海老名さんが来るのを待っていた。
葉山も大岡も大和も、戸部の邪魔をすまいと見守る体制に入っている。
告白する戸部は緊張しているのか何度も深呼吸を繰り返し、道の先をじっと見つめている。
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