200: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2018/01/14(日) 22:31:36.99 ID:gDWTlMi10
『で、衛宮はどーすんのさ?』
言峰神父から発表があった日の夜、慎二から電話がかかってきた。
「『バーサーカー』討伐のことだろ?勿論参加するさ。無関係な街の人が犠牲になってるのに、放っておけるわけないだろ」
『ハ、衛宮ならそう言うと思ったよ』
「そういう慎二はどうなんだ?お前が参加しないっていうなら、俺は別に引き止めはしないけど……」
『バーサーカー』に夢中になっている間に他の参加者に隙を突かれる危険性もある。アクションを起こすことには必ずリスクも伴うのだ。
『僕が参加しないって言っても、衛宮はやるんだろう?なら僕もやるしかないさ。仮にも同盟者で友達なんだ、勝手に死なれたら困るしね』
「そうか……ありがとう」
『別に礼を言われる筋合いはないさ。それに、討伐報酬も欲しいしね』
言峰綺礼神父に討伐報酬として提示されたのは令呪一角。サーヴァントへの絶対命令権である令呪を増やせるというのはこの戦争においては非常に大きい。
ただ、マスターである自分に非常に忠実な『キャスター』がサーヴァントである以上、自分の場合は是が非でも欲しい……というわけでもないというのが正直なところだ。もちろん、貰えるものなら貰わない手はないが。
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