園田海未「私、園田海未は、高坂穂乃果と南ことりを愛しています」
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◆N2ciT2iELQ
[sage]
2017/03/30(木) 19:04:20.19 ID:y4VgxIfx0
希「はいはい、いちゃつくのは後にしてな」
にこ真姫「いちゃついてないわよ!」
凛「もうこの流れは飽きたにゃ。百合茶番にゃ」
花陽「り、凛ちゃん」
絵里「ライブが開かれるまではどうするの? 今日は私が止めてるからいいけど、明日三人が出席したら質問攻めに会うわよ」
海未「休みます。土日も含まれているので、そんなに欠席日数も増えませんし」
花陽「家でじっくり何を話すか考えるといいよ」
海未「そうすることにします」
海未は壁にかかっている時計を見る。
海未「すいません、そろそろ家に呼び出されていた時間に間に合わなくなるので、御暇させてください」
にこ「待って海未。それに穂乃果、ことり。最後に元部長から言っておくことがあるわ」
海未「なんですか?」
にこ「子どものこととかで困ったら、私に聞きなさいよ。おしめかえたりとか、泣き止ませたりとか、私得意だから」
にこ「その他にも困ったことがあったら、適宜他のメンバーを頼ること。絶対に遠慮したり、三人で抱え込んだりしないこと。元部長命令よ」
海未「…にこ。ありがとうございます」ギュウ
にこ「ちょ、ちょっと! 離しなさいよ!」
海未はにこに抱きつく。
凛「また海未ちゃん浮気してる」
希「これはウチも擁護できへんなあ」
ことり『…』
穂乃果『こ、ことりちゃん? 電話越しに黒いオーラを漂わせるのはやめて?』
絵里(ことりも苦労しそうね)
海未(その後、私は家に帰り、すでに来ていた親族に話をしました)
海未(叱られはしましたが皆随分と寛大な態度で私に接してくれました)
海未(私の意見などまともに聞いてくれるはずがなく、お母様にまた頼ることになるとも思いましたが、結局それは杞憂で、ほとんど私が全てに関して話すことができました)
海未(後になってお母様に話を聞いたところ『また駆け落ちされても困るのでしょう』と冗談めかして言われ、なるほどなと思いました)
海未(お母様がすでに高坂家、南家にも根回しをしてくれていたようで、生まれる子どもを園田家が引き取ることは内定していたそうです)
海未(やっぱりお母様にはかないませんね。一生頭が上がりません)
海未(穂乃果とことりは、大学を卒業した後に園田家に迎え入れることになりました)
海未(法的には結婚できませんが、私の妻として扱ってくれるようです)
海未(妻が二人いることに関しては、側室を持っていたご先祖さまもいるので問題ないだろうとのこと)
海未(子どもが現に作れているから同性愛であることも問わないそうです。…私が言うのもなんですが、かなり無茶な理屈です)
海未(そして、私は正式に園田家次期当主として指名されました)
海未(女性の当主自体は過去にもいたので、そこは問題ありませんでした)
海未(今回のことがあるので、当主の地位にふさわしくないとみなされると思っていましたが、彼らの考えは逆でした)
海未(当主の地位を与えて、自らが落としてしまった名誉を挽回させる任を負わせるとのことです)
海未(もちろん打算もあるでしょう。自画自賛にはなりますが、私は弓道や舞踊などの技量も高く、成績も優秀です)
海未(偶然得たものですが、伝統ある音ノ木坂の理事長との繋がりがあり、大病院を経営する西木野家とのコネクションも持っていて、さらにμ's時代の活躍で世間からもある程度は知られている)
海未(今回起こしたことを差し引いても、長期的には私が当主であるメリットの方が大きいと判断されたのでしょう)
海未(なんにせよ、私は成し遂げました。愛を勝ち取ったのです)
海未(これから先も多くの困難が待ち受けているでしょう)
海未(しかし私は、持ちうるもの全てを使って二人と生まれてくる子達を守ってみせます)
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