園田海未「私、園田海未は、高坂穂乃果と南ことりを愛しています」
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◆N2ciT2iELQ
[sage]
2017/03/30(木) 17:40:15.54 ID:y4VgxIfx0
海未「私は平気です。ことりに刺さってはいませんか」
ことり「わ、私は大丈夫」
平静に戻ったことりが海未の身体を見渡すと、ガラスが刺さったのは一箇所や二箇所ではなかった。
ことり「う、海未ちゃん、いっぱい刺さって」
海未「大したことはありません。……ことりはもっと痛かった」
海未(私は、許されないことをしました。あろうことか一番大切な人に)
ことり「!」
海未「……言い訳はしません。許してもらえるとも思ってません。ただ、一生かけて償います。償わせてください」
海未(私がうろたえていてはいけない。ことりのために、やれることをやらなければ)
ガラスが刺さった傷口から、次々に血がしたたり落ちる。
ことり「海未ちゃん、わかった、わかったから! 手当させて!」
傷は肩と背中に集中していた。幸い深く刺さっている箇所はなく、家にある治療用具で応急処置は事足りそうだった。海未が座ってことりに背中を向け、ことりが傷口を綿棒で消毒している。
ことり「後でちゃんと病院に行ってね? 万が一ガラスの破片が身体に入ってたらいけないから」ピトピト
海未「はい、お気遣いありがとうございます。…ことり」
ことり「なに?」
海未「私をどうしたいですか?」
ことり「…」
ことりは手に持った綿棒をぎゅう、と握りしめる。
海未「どんな内容でも従います」
ことり「死んでって言ったら死ぬ?」
海未「はい。可能な限り苦痛が大きい方法で自殺します」
ことり「……」
海未「大丈夫です。ことりとは関係ないように見せますので」
ことり「海未ちゃん。さっき一生かけて償うって言ったよね?」
海未「はい」
ことり「一生ってことは、すごく長い時間ってことだよ?」
ことり「死んでそれをすぐに終わらせようとするなんて、ずるいんじゃない?」
海未「それは…」
ことり「死ななくていいから、ことりのお願い聞いてくれる?」
海未「はい。どのようなものでも」
ことり「……」
ことりはうつむいて考える。
ことり(……海未ちゃんにされたことは、きっとずっと許せない。それに、許したとしても、もう昔の関係には戻れない。…それなら)
海未「ことり? どこか痛むのですか…?」クルリ
心配した海未がことりの方を振り向く。
ことり「ねえ海未ちゃん」
海未「こと――んっ」
名前を呼びかけた海未の唇を、ことりが塞ぐ。
海未「ことり…」
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