永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2023/01/07(土) 20:59:35.17 ID:G+zmOxss0
薬売り「…………」
薬売りは、何も語らなかった。
八意永琳の問いかけに答えるそぶりすらせず、ただひたすらにじぃーっと、相手の顔を見つめるだけであった。
そうなってしまう気持ちはわかる。まぁ、薬売りにとっても初めての事だったのだろう。
無縁の地にふらりと現れる事はあれど、逆に”その地に縛り付けられる事”など、一度たりとも。
薬売り「…………」
しかし…………まっこと、幻想郷とはよく言ったものである。
「幻想となった存在の最後の御座所」との事だが、その幻想とやらの中にアヤカシの類も含まれておる故、こうして魑魅魍魎の跋扈する世に成り果てた……まではわかるがな。
しかしそれでも、人とアヤカシが共存するなどと…………人と妖が、互いに”依存しあう関係”になるなどと。
「口に出さなくてもいい……答えは、形となって現れるから」
(私は正しい)
「形は真から作られ……真は理から生まれたモノだから」
(お前も正しい)
そんな、おおよそ理解届かぬ地にまんまと足を踏み入れてしまったが為に、こうして出奔に困窮するハメになった――――と、皆はそう考えるであろう?
ふっふっふ、甘いな皆の衆。この男がいかなる存在か…………やはりこの場では、身共が唯一の理解者であろう。
「そしてその理はきっと……”私と同じモノ”だから」
(だからお前は、私と同じ報いを受けるべきなのだ)
【幻】
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