永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/12/10(日) 22:46:47.46 ID:U8yEZtnF0
その日、その地一帯に未曾有の豪雨が訪れ、周囲の川々が龍の如く荒れ始めた。
その日、その地一帯に巨大の竜巻が吹きすさび、塵々を吸い上げた風は暗黒の如き黒に染め上がった。
その日、その地に繋がる山脈の一つが突如火を噴き、轟々とした溶岩が、巨人の如く大地を塗り替えていった。
兎「数多の稀が、各地で同時に起こった――――後にその稀は伝承として、各々の地で現在まで伝えられていく事となる」
薬売り「バカな……これではまるで……」
しかし、真に稀なる事は――――この天変地異の如き大災害が、結局は”誰も傷つけなかった”事にある。
【災難】
兎「全てを飲み込む川が氾濫した結果、水に乏しかった地に大きな水源ができた」
兎「全てを吸い上げる風が塵々をばらまいた結果、花々は世界中に咲き誇る事が出来た」
兎「全てを焦がす溶岩が大地を覆った結果、生き物が住める新たな島ができた」
【祭納】
薬売り「稀……確率……内在する二つの可能性……」
薬売り「よもや……」
薬売り「兎が産んだ物とは…………!」
――――気づいた、ようだね。
兎「てゐの力は、兎を操る力なんかじゃない…………この”稀を起こす力”だったのよさ」
それをどこかの誰かがこう名付けたのよさ――――。
【幸運を与える程度の能力】ってさ。
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