永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/12/04(月) 02:45:07.45 ID:u3ex58150
薬売り「なるほど、ね……」
(…………)
薬売り「巻き戻る記憶の中で、幻となった記憶の断片……」
薬売り「その欠片こそが…………”貴方方兎だった”と言うわけですか」
薬売りは、妖兎が操るこの兎の群れこそが、”無くした記憶の断片達”であると推察した。
それが当たっているかどうかはわからない。
だが、薬売りにはどちらでもよい事である。
妖兎の持つ、真と理を知ることさえできれば――――集いし兎の正体など、どうでもよかったのだ。
(きゅう〜)
薬売り「ええ……わかっておりますとも」
薬売り「では、そろそろ終わらせるとしましょうか……」
薬売り「この永遠亭が残せし……”最後の理”を」
薬売りはそう言うと、兎に向かってとある物を投げつけた。
その物は、投げられると同時フワフワと宙を漂い、そして兎の頭上へと緩やかに舞い降りて行く。
”凜”――――着地と同時に綺麗な鈴の音がした。
そうだ。薬売りの投げたそれは、いつぞやの【天秤】であったのだ。
https://i.imgur.com/DiiXVWw.jpg
前から思っていたのだが……この天秤、やはりただの天秤ではない。
曰く「モノノ怪との距離を測る為の物」らしいが、効果は明らかにそれだけではない。
なんせ身共もその場にいたのだ。そして、確かに見た。
「真を手繰り寄せる」――――そう言った直後、真が風景となりて現れる様を。
薬売り「……おや」
此度の天秤もその時と同じである。
薬売りはあの時のように、天秤を用いて、妖兎の持つ「真の風景」を浮かべようと画策したのだ。
そしてやはり――――現れた。
薬売り「これは……」
自称「惨め」で「愚か」で「何よりも矮小」でありつつも――――”誰よりも幸せだった”真が。
https://i.imgur.com/l3KnLHf.jpg
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