永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
↓
1-
覧
板
20
460
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/12/04(月) 02:18:58.35 ID:u3ex58150
てゐ「どお? 笑っちゃうでしょ……あたしってば、夢破れる事すらできないのよ」
てゐ「誰しもが、いつしか悟る、分相応……あたしは全知を望みながら、なのに身の丈すらも測れないの」
てゐ「本当に……ホント……おかしいったらさんありゃしない……」
薬売り「……」
――――妖兎の口数が、目に見えて減っていた。
自身の半生を思い起こす事で、自身が如何に悲しき性を持つのか。
それらの全てを、改めて認識し直したのだろう。
そして、憐れんだ……自分自身を。
その眼には、うっすらと涙が浮かんでいたようにすら見えた。
てゐ「あまりに愚かで……惨めにも程がある兎」
てゐ「何もかもを忘れて……何も積み重ねる事が出来ない、ただの獣」
てゐ「…………」
退魔の剣は、ただ震えるのみであった。
してその震えが、妖兎が、嘘偽りなき真を述べている事をしかと表しておる。
薬売りからすれば、その震えは、数ある真の中の一つに過ぎぬのだろう。
しかし身共からすれば……と言うより、”薬売り以外からすれば”。
妖兎の涙に応え、励ましていたように見えなくもなかったのだ。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
808Res/717.96 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
書[5]
板[3]
1-[1]
l20
永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」-SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1490438670/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice