永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/12/04(月) 00:39:54.82 ID:u3ex58150
薬売り「諦めたら……傷が……?」
てゐ「そう、傷。あんたもよく知ってる話とやら……の中で付けられた傷が、”時を超えて再び現れた”」
薬売り(どう言う……事だ……?)
【再現】
薬売り「傷は……癒えていなかった?」
てゐ「半分正解だけど、半分ハズレ――――傷は癒えてもいたし、癒えてもいなかった」
てゐ「ここまで言えば、もうわかるでしょ……その現象に名がある事を知ったのは、さらに先の話だった」
薬売り(猫……)
――――ここへ来てまたも「すれてんがーの猫」、か……
学者の頓知遊びと言えば聞こえはいいがな。しかし門外の我らにとっては、論を思い出すのも一苦労と言う物だ。
ただ……そんな無理問答も、薬売りにだけは解決でき申した。
それは学者としてではない。「薬売りを生業とする者」が持つ見地が、たまたま同じ解を指したに過ぎなかったのだ。
薬売り「そうか……そう言う事だったのか……」
てゐ「そーよ。傷は明らかに、あたしの心に反応していた」
てゐ「長い時を経た今ですら、こうして残るように……あたしの心を、まるで鏡に映すかのように」
あるはずがない箇所に走る幻肢痛。
未だ解き明かされぬ奇病であるが、だがその入り口だけは、うっすらと見えていた。
あくまで仮説の段階である。
しかしまぁ、医学的な見解からすれば、数多ある可能性の中では最も有力なのだろう。
薬売り「あなたが本当に傷つけられたのは……」
てゐ「あたしが本当に、傷ついていたのは――――」
してその説とは……これまた何の因果であろう。
奇しくもそれは、薬売りが最も得意とする分野であったのだ。
てゐ「――――”ここ”だった」
モノノ怪を生む情念。その根源を湧き立たせる箇所――――【脳】である。
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