永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/11/30(木) 00:47:44.17 ID:rqejUdQb0
薬売り「見え透いた仮病をと思っておりましたが……まさか、本当に痛がってたとはね」
うむ……これほどの大怪我、見ている側も痛々しく感ずるほどだ。
ならば無論、当人が感じる”痛み”は計り知れないであろう。
さもあらば、次なる欲求が生まれるは至極道理。
「この傷を何とかして治したい」――――妖兎はそう、強く願っておったはずだ。
薬売り「だからあっしに頼んだ……永琳が精製し、どこぞに隠した、全ての病を治すと言う【万能薬】の在処」
薬売り「もう一人の兎に……”あらぬ誤解”を抱かせる事も、覚悟の上で」
そして、「全ての邪魔者がいなくなった所で、夜中にこっそり服用しよう」と企てた。
そこまでは良い。そこまでは合点がいくのだ。
しかしだとすれば、今度は別の疑問が沸く。
そもそもな話――――何故に今迄傷は放置されていた?
わざわざ万能薬になど頼らずとも、すぐそばに世界有数の医者がいたのに。
てゐ「薬なんかに頼らなくても、”お師匠様に頼めばすぐ治してもらえただろ”って、そう言いたいんでしょ」
薬売り「ええ、まぁ……」
てゐ「言われずとも……とっくの昔に診てもらったわよ」
薬売り「診た……だけですか?」
しかし傷は未だ残る事実。
よってその答えは、自然と「二つの可能性」が浮かび上がると言う物よ。
一つは、「永琳が治療を拒否した」可能性。
妖兎の普段の行いを顧みるに、度重なる悪戯に手を焼いた永琳が、「戒め」として治療を拒否した可能性十分に考えられる。
てゐ「シュレディンガーの猫……この傷は、それと同じなの」
薬売り「机上の空論に……現れる矛盾……」
だが、そうではなかったとしたら……残る可能性はただ一つ。
これは、実に考え辛いのだが……
しかし、仮に……「永琳ですら治せなかった」とすれば。
【不治】
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