永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/05/17(水) 01:37:19.76 ID:PrSgG1Elo
薬売り「貴方様とて不本意でしょう……? 噺の途中で、消えてしまうのは」
レイセン「まさか……これが……!」
うどんげ「そう……して……体を……治した……兎は……」
薬売り「まぁまぁ、じっくり聞こうではありませんか……ひょっとしたら、わかるかもしれませんよ?」
薬売り「貴方が…………一体”誰”なのかを」
うどんげ「再会した……お師匠様と……姫に……」
レイセン「やめ――――」
――――こうして兎は、予想だにしない形で、かつての飼い主と再会しました。
元の飼い主……元い八意永琳は、兎との再会に涙を浮かべて喜んでいました。
兎にとっても、久しぶりに見る永琳の姿は、幸せだったあの頃のままでした。
変わらないのは姿だけではありません。
月にいた頃から有名だった薬師の手腕は全く衰えておらず、その証拠に、弱り切った兎の体をたった一晩で治して見せました。
レイセン「ろ――――」
健康を取り戻した兎は、改めてその脚で永琳の元へと向かい、そして今度こそ誓いました。
「ずっとおそばにいます、お師匠様」――――その言葉は、嘘偽りない本心でした。
【忠誠】
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